
Web用に縮小した漫画にモアレが出るのはなぜ? 原因と手軽にできる軽減対策
アミトーンを使ったモノクロ漫画を、Web向けにグレースケール変換・縮小したとき、トーン部分に格子状の模様が現れることがあります。この模様や、模様が出てしまう現象のことを「モアレ」と呼んだりします。
そのための対策として、原稿にぼかしをかけてからWeb用のサイズに縮小する、という手法がよくとられています。
今回は、モアレが起こる原因と、その対策についてまとめてみました。
もくじ
モアレとは
印刷用語でいう本来の「モアレ」
印刷分野でいう本来モアレとは、複数の繰り返し模様――つまりアミトーン同士など――が重なったときに発生する、周期的な干渉縞のことを指します。
線数の違うトーンや角度を変えたトーンを重ね貼りしたり、デジタル作画でトーンのアミ点にアンチエイリアスがかかっていたり、二値化原稿のはずがグレー色が混じっていたりすると、印刷時にこのモアレが発生します。
Web用に縮小した画像で起こる「モアレ」
現在、デジタル作画環境で「モアレ」と表現する場合、こちらを指していることが多いです。
デジタル作画でも本来のモアレが発生することはあるのですが、印刷時ではなく、Web用に原稿を縮小したときに起こるのは、こちらのモアレです。
この記事では以降、この縮小時に模様が現れる現象を「モアレ」と呼びます。
モアレ対策を手軽に行いたい! ヨコ読みモノクロ漫画をWeb漫画用に最適化するやつ - WebCOMIC Exporter -
漫画原稿は複数ページにわたることが多く、場合によっては何十ページにもおよびます。
1ページずつモアレ軽減処理を行うのは、とても面倒です。
そこでツクリテミライでは、「ヨコ読みモノクロ漫画をWeb漫画用に最適化するやつ - WebCOMIC Exporter -」を公開しました。
原稿から書き出した複数のPNGファイルに対して、一括でぼかし処理を行いグレースケール変換し、Xや漫画投稿サイトのサイズに縮小したPNGをZIPファイルにまとめて書き出します。
ぼかし処理や線画の保護の度合いを設定できるので、ご自身の作画に合わせて最適な処理を選んでください。

入力には、なるべく大きなサイズの二値PNGをおすすめします。グレースケールPNGでも動作しますが、PNG画像が原稿の元データに近いほど、トーン部分をきれいなグレーに変換できます。
もし出力結果に納得がいかない場合は、元の原稿データから、より大きなサイズでPNGを書き出してお試しください。
モアレ軽減を手軽に行う、CLIP STUDIO PAINT オートアクション
書き出したPNGではなく原稿データそのものにモアレ軽減処理を行いたい!という場合もあるかと思います。
その際は、CLIP STUDIO ASSETSにオートアクションが公開されていますので、そちらをご利用ください。
投稿前の仕上がり確認
モアレの出方は、トーンの線数や原稿サイズ、縮小率によって変わります。どの方法を使う場合でも、投稿前には実際の表示サイズで、トーンと線の見え方を確認してください。
