ツクリテミライ

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「おれ」と「ぼく」、キャラクターの話し方はどう違う? 『キャラ口調レポった~』の診断例を紹介

創作をする方なら、自作品のキャラクターに愛着をもつ方も多いと思います。
そんな愛着ある自分のキャラクターの話し方を、言葉や数値で見ることができたら、きっと楽しいのではないでしょうか。
登場人物ごとにシーンを変えて診断したり、仲間の創作者と結果を見比べたりできる、そんなツールがほしい……!
そんな思いから、ツクリテミライでは『キャラ口調レポった~』を公開しました。

キャラ口調レポった~は、小説や台本のセリフから、一人称・口調タイプ・敬語のバランス・セリフのリズムなどを分析するツールです。
結果は、キャラクターごとの「キャラ口調カード」として画像でダウンロードできます。

今回は、みたにさんの声劇台本『百合は誰が手折ったの?』を使った診断例をご紹介します。
作品の利用と診断結果の掲載には、作者のみたにさんから許可をいただきました。

声劇台本作品『百合は誰が手折ったの?』

登場するキャラクターは、少女「リリー」、その兄「おれ」、友人の「ぼく」、そして「せんせい」の4人。

兄妹と、友人。そのあやうい距離感、本心を探るように交わされる言葉の数々に、強く惹かれた作品です。

※作品には性行為を示す表現や流血表現があります。作者の注意書きをご確認ください。

ここから先は、キャラクターのセリフや作品の内容に触れます。未読の方は、先に作品を読むことをおすすめします!

「おれ」と「ぼく」に出た、共通点と違い

おれ
ぼく

今回の口調タイプは、「おれ」が「ぶっきらぼう × 貴公子」、「ぼく」が「クール × 貴公子」になりました。
同じ「貴公子」でも、組み合わされる言葉が違うと印象が変わりますね。

右側の項目を見比べると、「熱量」は「おれ」が5段階中4、「ぼく」が2。一方、「感情の揺れ」は「おれ」が2、「ぼく」が5という結果でした。

「クール」と出た「ぼく」のほうが、感情の揺れは大きい。この組み合わせは、作品を読んだあとだと、ちょっと気になるところです。

ひとつのタイプ名だけでなく、ほかの項目も並べて見ることで、「このキャラはこういう話し方」と一言ではまとめられない部分にも目が向きます。

リリーは「ナチュラル × 姫君」

リリー

リリーの口調タイプは「ナチュラル × 姫君」。代表セリフにも、「お兄さま」「ですのよ」といった、特徴的な言葉遣いが選ばれています。

セリフのリズムには「感嘆が多い」「間を置く」のふたつが出ました。「姫君」というタイプ名と合わせて見ると、リリーの声を思い浮かべたくなります。

ただし、「フレンドリー」や「協調性」が高いからといって、その人物の本心や行動まで説明できるわけではありません。あくまで、入力したセリフから推定された話し方の印象です。

特に今回のような作品では、語られた言葉と、その奥にあるものを分けて考えるのも面白いところだと思います。

せんせいは「穏やか」、リズムは「疑問形が多い」

せんせい

せんせいの口調タイプは「穏やか」。セリフのリズムには「疑問形が多い」と出ました。
作中で相手に問いかけ、話を聞くせんせいの姿と見比べると、なるほどと思える結果です。

ほかの3人と並べることで、話し方だけでなく、会話の中での立ち位置の違いにも目が向きますね。

自分のキャラクターなら、どんなカードになる?

診断結果を見て「そうそう、こんな感じ」と思うこともあれば、「自分のイメージとはちょっと違うな」と感じることもあると思います。

キャラ口調レポった~は、キャラクターや作品の良し悪しを採点するものではありません。AIによる推定も含むため、作者の意図や読者の解釈と一致するとは限りません。

自分が思い描いているキャラクターと、セリフから出てきた結果を見比べたり、登場人物のカードを並べて共通点や違いを眺めたり。そんなふうに楽しんでもらえたらうれしいです。

小説・台本のどちらでも利用できます。ご自身の作品でも、キャラ口調カードを作ってみませんか?

今回、作品の利用を快く許可してくださったみたにさん、ありがとうございました。